ワンピース魂

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第2節 出逢い

―探索班―
船番の2人以外が島に降り立つ。
ル「賑やかだなー」
ロ「何だかソワソワしているように見えるわ」
ナ「全員着飾りすぎじゃない?パーティでもあるのかしら」
ル「とりあえずメシ食おう、メシ!!」
目の前に見えた飲食店に飛び込むルフィ。
マタンというその店は、中性のヨーロッパを意識しているような店内でなかなか雰囲気が良い。
適当に料理を頼み、待っている間に他の客の話が耳に入ってきた。
客1「城で王子の妃探しをしてるらしいぜ」
客2「あぁ、だから町にいる女がみんな着飾ってやがるのか」
客1「わざわざ他の国からもこの“ヴェール”に来て、見初められようって女がわんさかいるんだってよ。おかげで宿屋も空いてなくて、仕事で来てるおれにはまいるぜ」
ナ「・・・ふーん、お妃様探しか」
ロ「ふふ、ガラスの城での妃探し。おとぎ話に出てきそうね」
ウ「おれらはあんま興味ねェな。やっぱ女は姫とか妃とかいう響きに弱いのかな、ルフィ?」
ル「メシ!!まだかな?メシ!!」
ウ「聞いてねェ・・・」

―買い出し班―
フ「コーラ樽でくれ!!!」
早々と目的の物を買い終えご機嫌のフランキー。v 一方、山積みのコーラをみてげんなりのサンジとチョッパー。
サ「これおれらで運ぶのかよ。クソ剣士も連れてくりゃ良かったか」
チョ「変形すれば多少は手伝えるけど目立っちゃうしなー」
フ「誰が手伝えって言った?このフランキー様を甘く見るなよ?」
そう言い放つとフランキーはその場で変形を始め、またたく間に大量のコーラを持ち終えた。
チョ「うおおおおおおーーー!!フランキーすごいな!!」
サ「(今ので結果だいぶ目立ってるが)・・まあいい。おれらは買い物続けるからそれを任せて大丈夫って事だな?」
フ「おおよ、全く問題ない」
チョ「かっこいいなー!!」
サ「・・じゃ、頼んだ。行くぞ、チョッパー」
チョ「おれもああいう自然な変形ができるといいんだけどな~」
サ「(・・・自然?)おれは食料の買い出しにいく。お前は医療品だろ?」
チョ「おお。いいのがあるといいんだけどなー。必要なもの買ったら食べ物運ぶの手伝いにくるぞ」
サ「悪いな。たの・・・・っ!!」
ひゅんっ。
チョ「・・・!!サンジが消えた?!サンジ、サンジー?!!」
サ「あぁ、麗しの君。僕はあなたと恋をするためにこの世に生まれてきたのかもしれない」
サンジの眼前には少女の面影を残した美しい女性。
銀色と白の中間のような色合いの、シルクのような髪を無造作に一つにまとめ漆黒の洋服を着ている。
一点、毒々しいほど赤い両腕のバングルが異様な存在感を放っている。
色とりどりに着飾った女性たちの中でその出で立ちは逆にその女性の美しさを際立たせていた。
銀髪の女性「・・・? あ、あの・・・」
いきなり現れ、意味不明の言葉をつぶやきひざまづく青年の登場に女性は戸惑っているようだ。
チョ「サンジ、何してるんだよ。話の途中でいきなり消えるからおれびっくりしたぞ」
銀髪の女性「???(動物?・・タヌキ?しゃべってる・・・)」
サ「ここで出逢えた事は偶然という名の必然だったに違いない。僕は・・・」
チョ「行くぞ、サンジ。大丈夫だぞ、害は無いから。ごめんな?」
銀髪の女性「・・・・・・・・・・ふふ」
サ・チョ「?」
銀髪の女性「ふふふ。あははは。面白い方たちですね。ごめんなさい、色々とびっくりしてしまって」
花のように笑う女性。サンジはとろけている。
チョ「うわーっ!!サンジが溶けてる!!」
銀髪の女性「大変!どうしたのかしら。私が働いているところ、すぐそこなのでとりあえず運びましょう!」
チョ「しばらくすれば治るとは思うけど・・うん、悪いけどそうさせてくれるか?」
銀髪の女性「ええ。行きましょう。私は
チョ「おれはトニー・トニー・チョッパー!!名前1、チョッパーでいいぞ」
「じゃぁチョッパーくん、すぐそこですから」

「ここです」
チョ「へえ、が働いてるところ、レストランなのか」
「はい」
「戻りました」
店主「遅いわよ、!!買い出しに行くのにどれだけ時間がかかってるんだい!!よく食べるお客さんだから猫の手も借りたいくらい忙しいってのに」
「ごめんなさい。すぐに手伝います」
店主「当たり前だろ!!グズが!早くおし!!」
「はい」
不機嫌な顔のチョッパー。店主の態度が気に入らないようだ。
「ごめんなさい。空いている所で休ませてあげてください」
チョ「うん。時間かけさせてごめんな?」
「大丈夫ですよ」
チョッパーが空席を探すと・・・
ナ「チョッパー?」
ナミたちがいた。
そう、ルフィたちが入った飲食店も、マタンだったのだ。
ウ「お前も腹が減ったのか?ってうわ!!何だ、これ。サンジか?!!」
ロ「完全に溶けてるわね・・・能力者の敵に遭遇して骨から何からドロドロに溶かされたのかしら」
ナ・ウ「やめろ(てよ)」
サ「こ・・この声は・・・」
チョ「あ、サンジ。大丈夫か?!」
サ「ナミさん?!!ロビンちゃん?!!」
ウ・チョ「復活した!」
ル「ムガ?ホマヘワ、ミプムォパミ(お前ら、いつの間に)?」
※食べるのに夢中で気がついていなかったルフィ。
チョ「サンジにいつもの病気が出て、新しい症状で溶けたんだ。それで休むためにきたらみんながいたんだ」
ナ・ウ「わからんわからん」

―船番班―
ブ「げっぷ。おや、失礼。ブーーーッ」
ゾ「・・・ぐごーーーーっ、ぐごーーーーーっ」
ブ「・・・突っ込んでくださる方もおらず。暇ですね。私も行けば良かった・・・」

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