ワンピース魂

オリジナルコーナー

第6節 夢の時間(後編)

「(そういえばあの方達、見かけないわ。目立ちそうなものなのに)」
・・・と思った瞬間
ル「うんめェーーー!何だこれ!」
給仕3「これはフリカッセという、鶏肉を使った・・・」
ル「おお、これも美味ェなぁ!」
給仕3「(聞いてない・・・)」
ル「ウガマピ、ポゥムポ?(おかわり、あるんだろ?)」
給仕3「は・・・?はぁ・・・で、では失礼致します」
ナ「はぁ・・・離れてよっと」
「ふふ。お店での光景と全く変わらない」
「(でも・・・あの方達の善意に私は冷たく当たってしまった。話しかけない方が良い・・・よね)」
ロ「あら、あなた・・・」
「あ・・・」
ロ「確か、だったかしら。あなたも来ていたのね」
「はい。似つかわしくない場所だとは思うんですけれど、15歳以上の女性の国民は全員参加らしくて・・・その・・・」
ロ「ふふ。何が似つかわしくないの?今は髪を下ろしているのね。銀色の髪がとても綺麗」
「ありがとうございます!!母が同じ髪色をしていたんです。とても嬉しいです!!あの・・・昼間はかばってくださったのに失礼な事を・・・申し訳ありませんでした」
ロ「何も失礼じゃないわ。むしろうちの船長が怒りだしてしまって、こちらこそ迷惑をかけたわね。ごめんなさい」
「いえ・・・そんな。あ、船長って・・・船でお仕事をされているんですか?素敵ですね、世界中を飛び回るんですか!?」
ロ「ええ、まぁそうね(海賊だとは言わない方がいいかしら、ショックを受けてしまいそう)」
「いいなァ、他にもクルーの方はお城にいらしてるんですか?」
ロ「ええ、チョッパーとサンジくんは知ってるわね。あとあそこのガイコツみたいな人と・・・」
ロビンが説明を始めた。
「個性的な方々ばかりですね、楽しそう」
ロ「ええ、とっても」
本当に楽しそうだと思った。この人達と世界を巡るのは、きっと夢のような時間だろう。
・・・願っても、決してかなわぬ夢。
でも、今日ぐらい。そんな夢をみてもいいのではないだろうか。
今日は特別な日。夢のような時間を少しだけでも。
ロ「(綺麗なコ。外見だけじゃない、このお城のように透き通るような美しさのあるコ)」
「みなさん、静粛にーーーー」
前方で声があがる。そちらを見ると、マイクを持ったスーツ姿の男性が呼びかけている。
男性「王様とお妃様が参られる。特別に立ったままで構わぬ。そのまま待たれよ」
階段の上から王様とお妃様が姿を現した。2人とも優しさをたたえた目で階段をゆっくりと下りてきた。
ルフィはサンジに抑えつけられている。
サ「今だけ食うのやめろ。叩きだされたら二度とその料理食えなくなるぞ。あと声もたてるな」
ル「何?わかった。黙ってる」
意外にも言う事を素直に聞いたルフィ。食べられなくなるのはイヤなようだ。 ブ「ゾロさん」
ゾ「わかってるよ」
上に同じ。

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